英文会計の前払費用《ゼロから学ぶ英文国際会計実務セミナー資料解説 RI-Studies》
適正な期間損益を把握するために、取引の価額を期末(月末など)に収益・費用と資産・負債に振り分けます。ここでは前払費用 Prepaid expenses の仕訳例を見てみましょう。
上の表中、取引1が前払費用 Prepaid expenses の仕訳例です。
英文会計で前払費用 Prepaid expenses の仕訳
取引1: 地代家賃に計上している事務所家賃50,000円は来月分のものである。
《日本語の仕訳》(借方)前払費用 50,000 (貸方)地代家賃 50,000
《英語の仕訳》 Dr. Prepaid expense 50,000 Cr. Office rent 50,000
お家賃は翌月分を月末までに支払うのが一般的ですが、月末にお金が出て行っても来月分のお家賃を今月分の費用にするのはおかしいので、前払費用とか前払家賃とかという資産勘定にしておいて、来月になってから、前払費用などの資産勘定から地代家賃などの費用勘定に振り替えるという処理をします。ここでは期中に来月分家賃を地代家賃という費用勘定で処理してしまっているため、適正な損益になるよう修正仕訳を入れています。
グローバル経理の現場では
日本の経理で「前払費用」という勘定を使うこともあれば「前払家賃」という勘定を使うこともあるように、英語の勘定科目も Prepaid expense でなく Prepaid rent としている例もよく見られます。Prepaid のあとに具体的な費用名をつけて分かりやすくしています。前払保険料ならPrepaid insurance などという感じです。
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